不知火太郎とアンコ姫のずっこけ問答

第3弾「露地(ろじ)三郎君登場」の巻


不知火のしらぬひ太郎
今日は新しいメンバーの登場だよ!

アンコールのアンコ姫
わーい、ねえ早く自己紹介してよ。

露地みかんの露地三郎
はーい、僕がろじ三郎です。初めまして。早くここに登場したかったんだけど、みなさんに果実をご提供できるまでに8年もかかったんだ。
えっ!なんでなんで?8年とは長かったね。僕は苗から育ったんだけどそんな僕でさえ実が採れるまでに5〜6年だったんだ。8年とはどうして?


それはねぇ〜えっと、僕が今生えてる6アールの畑は、もとは伊予柑畑だったんだ。でも伊予柑が老木になってしまい、良い伊予柑が出来なくなってしまい、思い切って園主さんがみかんの苗木を植えたのが8年前。一面に同じみかんの種類の苗木を植えたんだ。で、3年ほどたって、みかんが、取れるようになって、園主さんが食べてみたんだ。でもあまり気に入った甘さではなく、これはいけないと全部みかんの苗木を台木にして、接木(つぎき)をして別の品種に替えたんだ。こうやって別のみかんの種類に接木できるのは柑橘のいいとこだね。
植えるのも大変だった
植えた頃の3年生といわれる苗木
幹の途中で切って、穂をさして出た芽を育てて2年目のみかんの木、こうすることを接木(つぎき)って言うんだ。
味にこだわったわけね。そうね、わたしも太郎君も次郎君も接木で育てられたんだ。じゃあ、8年もの間、ろじ三郎の世話をしただけで園主さんはなんの収入もなかったわけね。
そうだよ。芽を大きくするために余分な芽を落としたり、葉っぱを守るために害虫の防除をしたり、雑草を退治したり、夏場は水をかけたりと、それは手間がかかったそうだよ。
接いで3年目・平成10年の
みかんの木
4年目・平成11年には
少し実が付いた
5年目・平成12年には
たくさん実が付いた

みかんの木にかける水は井戸を掘って、中の水をポンプでくみ上げてかけるんだ。今年の夏場の猛暑でもこの井戸の水のおかげで、みかんの木を枯らさずにすんだんだよ。

地面をショベルカーで掘ってもらったんだ。井戸を作るのに4日もかかったんだよ。人が落ちたりしないように、上に重い鉄のフタを置いたんだ。
だから8年もかかったわけね。でもどうして4種類もの木を接いだの?1種類の方が楽じゃん。
みかんの出来っていうのも、その土地土地で、微妙に違うんだ。で、試しにいろいろな種類を植えてどれが園地にふさわしいか確かめる必要があるんだよ。そして収穫期も異なる品種にして、収穫時期が長くなるように工夫もしてるのさ。
ふーん、それって全部園主さんが決めるの?
ううん。園主さんも1人で決めたりしないんだ。農協の指導員の方に聞いたり、農家の人においしいと評判の接木する木をもらたり、本で調べてみたり、我が家の養子を選ぶようなもんだから、それはそれは園主さん慎重なのさ。
ふーん。そうやって選ばれた優等生がろじ三郎ってわけか....。
なーに言ってんのよ。池内農園の私達、みーんな園主さんの厳しい選択で生き残ってきた優等生なのよ、それははっきり言って自慢しちゃうわ。
そ、そっかー池内のミカン兄弟はみーんな優等生ってわけだね。僕も含めてね。

露地みかんには早生品種、普通品種、晩生品種と収穫時期が違うたくさんの種類あるんだ。露地っていうのは、ビニールハウスの中ではなくって、外で栽培するってことだから、暖かい気候の地方でしか育てられないんだ。
ハウスみかんは日本で一番多く栽培されているのは佐賀県だけど、露地みかんはどこの県で一番多く作られてるんだろう。
わたしアンコール姫は池内農園でも栽培されているように、みかん王国愛媛がトップなのよ、えっへん
僕のデコポンは熊本県で一番広い面積で栽培されてるけど、露地みかんもやはり、熊本県かなぁ?







ブッブー、残念。ここ、池内農園のある愛媛県なんだ。この表をみて。これは平成12年度の数字だよ。
順位 県名 作付け面積 生産トン数
愛媛   9.060(f)    175.800(トン)
和歌山 8.000 164.600
静岡 6.650 136.600
熊本 5.740  95.200
           表の数字は農業普及所のデーターを記載させて頂きました。

でも露地みかんは隔年結果といって、表年と裏年の豊作と不作(豊作の表年と不作の裏年)を繰り返すので、みかん農家の人達の収入が安定しないんだ。それが農家の人たちの悩みの種なんだ。下の表は平成13年、今年の数字なんだけど、みてみて。今年は表年にあたるんだ。
  19万9千130トン 愛媛県の生産出荷目標数
  22万5千トン 愛媛県の収穫予定量
差  2万5千870トン 余ると予想される数量
  表の数字は日本農業新聞に記載されいました。

みかん産地の農協などが、みかんの木に毎年平均して実が付くように、表年には強めの摘果をして、みかんの収量を調整したり、枝になっている実を全部落として枝に勢いを残しておいて、裏年にその枝に実が付くような栽培方法も指導したりしてるんだ。
ろじ三郎の園地は外なんで雑草とかもどんどん生えるでしょう?











うんにゃ、ナギナタガヤをつかってるんだ。園主さんがデコポン太郎君の園地に生えているナギガタガヤの草を僕の園地に移植してくれたんだ。ナギガタガヤが大きくなって、地面を被ってくれると、雑草も生えないし、日差しがきつい真夏も地面を守ってくれるからね。枯れたら有機肥料にもなるしね。

たくさん生えているところから
引き抜いて
所々に植えていく
ふーん、僕の根元と一緒の草か、環境にやさしい農業ってわけだね。
待ちに待ったろじ三郎君の登場でにぎやかになったわね、太郎君。どんなおいしいみかんか今から楽しみね。
そうだね、こたつに入って食べるのはやっぱり露地みかんがいいね。園主さんは味にこだわったみかんを作っているけど、ネット園主さんは負けずに箱にこだわったってうわさだよ、知ってる姫?







もちろん、知ってるわよ。8年も待ってたんだから、園主さんのこだわりみかん作りに応えて販売担当のネット園主さんのことだもの、何か考えてると思ってたわ。ちょっとみてみる?

この箱に入れてお送りします これがうわさの箱よ
ネット園主さんが気持を込めて
いろんなデザインの中から選んだの

それはそうと、ハウス次郎君はどちらかというと無口なんだけどぅ、三郎君は外のあら風にもまれて育っただけあって元気で勇ましい感じがするわねぇ。
そうだよ、ハウスの中の暖かい暖房の効いた部屋の中で、風や雨に打たれないで育った次郎君とは違うよ。でも、勇ましいのは姫にはかなわないけどね!

勇ましいとはなによっ!失礼ね、姫に向かって!最近はこれでもおとなしくしてるつもりよ。でも姫のみかんの色も青みが抜けて来て、これからだんだん赤く色づいてくるから、その時(3月中旬頃の収穫時)は太郎君と頑張るからそれまでは三郎君お願いねっ!
よっしゃ、まかせておいて!ネット園主さんも張り切ってるからね。
そうそう、僕や姫の予約も12月に入ると始まるからね、忘れないでよ。じゃあ、この辺で。次回につづくぅ。

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